AWS EC2でインスタンスを起動するまで(後編)

2015/04/30 AWS, 技術系 投稿者:千本木

前編ではインスタンスの作成まで行うことができました。
既にこの段階でインスタンスは起動していますのでログインしてみましょう。

EC2インスタンスへのログイン

インスタンスにログインするためには当然インスタンスに付与されているパブリックIPを知っておく必要があります。
これはEC2のインスタンス管理画面に表示されています。

aws021

パブリックIPと表示されている箇所です。

このIPアドレスに対し、ec2-userというユーザー名でダウンロードしたプライベートキーファイルを指定してSSHログインします。

aws22
aws23

無事アクセスできました。

というコマンドでスーパーユーザー権限での操作を行うことが可能です。

Elastic IP

変動IPアドレスの確認

EC2では初期状態ではパブリックIPに変動IPアドレスが付与されてしまいます。

変動IPアドレスですとサーバ設定上不便なことが多くあるのですが、まずは本当に変動IPなのか検証してみます。

インスタンスを一度シャットダウンし、管理画面から再度起動を行います。

とシャットダウンを行った後、管理画面から開始します。

aws024
aws025

先ほどとパブリックIPが変わってしまいましたので、割り当てられていたパブリックIPが固定IPアドレスではないということが分かりました。

固定IPアドレス:Elastic IPの付与

この問題を解決するために、Elastic IPという固定IPアドレスを付与します。

左メニューElastic IPから新しいアドレスの割り当てをクリックしElastic IPを取得します。

aws026

その後、発行されたElastic IPを該当インスタンスに対し関連付けを行います。

aws027
aws028

Elastic IPを関連付けたら、インスタンス管理画面に戻ります。

aws029

先ほどの取得したElastic IPが設定されていることが分かりますね。

これでシャットダウン後起動してもIPアドレスは変わらなくなりました。

更にスピーディーにインスタンスを運用する

さて、ここまでで「EC2インスタンスを起動する」という目的は果たしてしまっているのですが、もう少しだけ続けます。

EC2はインスタンスを起動させるまで非常にスピーディーであることが分かりました。

ただ、いくらスピーディーであるとはいえ、実運用に持っていくにはインスタンス起動後の初期状態のOSからサーバ構築を行うことになりますので、それなりに時間がかかってきます。

そこで一度サーバ構築を行ったインスタンスをコピーし、サーバ構築時間を短縮する方法を紹介いたします。

方法1:インスタンスからイメージの作成を行う

右クリックからのイメージ作成

コピーしたいインスタンスを右クリックして「イメージの作成」を行い進みます。

aws030
aws031

イメージのAMIの項目を確認すると、先ほど作成したAMIが出来上がっていますので、これを右クリックして作成を選択すれば、コピー元の環境と同じインスタンスを構築することが可能になります。

aws032

簡単にインスタンスがコピーできるのですが、大きな問題としてコピーを実行するとコピー元のインスタンスが再起動されてしまいます。

再起動をさせないためにはイメージ作成の段階で「再起動しない」というオプションを使用すれば良いのですが、?ボタンをクリックしてヒントを表示すると「このオプションを使用すると、作成したイメージのファイルシステムの完全性は保証できません。」と表示され不安になります。

方法2:インスタンスのスナップショットを作成しコピーする

実運用に入ってしまっているインスタンスをコピーしたい場合には再起動は実施困難であり、前述の方法は非現実的ですので、稼働中インスタンスのスナップショットを作成してコピーするという方法を行います。

スナップショットを作成する

まず、現在のインスタンスのスナップショットを作成します。

左メニューのELASTIC BLOCK STOREからボリュームをクリック。

aws033

この中から、コピー元としたいボリュームを指定します。

アタッチ済み情報を見るとどのインスタンスで使用されているかがわかります。

右クリックし、スナップショットの作成を実行

aws034

後で判別できるように好きな名前を指定してください。

aws035

左メニューのELASTIC BLOCK STOREからスナップショットをクリック。

aws036

スナップショットが作成されていればOKですので、右クリックしてイメージの作成に進みます。

スナップショットからのインスタンス作成

aws037

EC2のデフォルトでは、スナップショットからイメージを作成しようとすると、ルートデバイスが「/dev/sda1」となるためLVMの「/dev/xvda」に変更します。

aws038

作成ボタンをクリックすればインスタンスが作成されます。

aws039

単純にイメージを作成する場合と比べて手順は少し増えますが、コピー元インスタンスに影響なくコピーできるのは便利ですね。

次回は

さて、次回は「Amazon LinuxとCentOSの違い」について投稿いたします。

EC2インスタンス作成時にわざわざAmazon Linuxを指定した理由について解説いたします。

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AWS EC2でインスタンスを起動するまで(前編)

2015/04/28 AWS, 技術系 投稿者:千本木

当社ではデータセンターがあり主に物理サーバの保守管理運用をお客様に提供していますが、やはりクラウドサービスはクラウドサービスで便利でして、当社でもAmazon社が提供するAmazon Web Services(AWS)の保守サポートを行うようになってきました。

今まではインターフェイスが英語であるため、なんとなく敷居が高そうに見えていたAWSですが、最近日本語化対応も行われ随分と分かりやすくなってきました。

今回はこのAmazon Web Servicesをテーマに以下の内容で4回に渡りブログをお送りいたします。

  • EC2でインスタンスを起動するまで(前編)
  • EC2でインスタンスを起動するまで(後編)
  • Amazon LinuxとCentOSの違い
  • S3のマウントとバックアップ

Amazon Web Servicesって何?

Amazon Web ServicesはAmazon社が提供するクラウドサービス群の総称です。

AWSに所属しているサービスは現時点で40あります。
Wordpress等の一般的なCMSを動かすのであれば、以下サービスを主に使うことが多いため、耳にしたことがある方も多いと思います。

  • EC2(仮想サーバ)
  • RDS(データベース)
  • Route53(DNS)
  • S3(ストレージ)

さて、第1回と第2回では仮想サーバであるEC2をテーマに「EC2でインスタンスを起動するまで」をお送りいたします。

はじめにやっておきたいこと

Amazonのアカウントを作成してあるという前提で話を進めたいと思います。

まずはAmazon Web Servicesのログイン直後の画面。

aws01

冒頭でも触れましたが、やはり日本語になって分かりやすくなりました。

リージョン設定

早速各種サービスを弄りたいところですが、その前にリージョンを変更しておきます。

AWSにはリージョンという概念が存在します。文字通りAWSが実際に稼働している地域です。以下の9リージョンから選択ができます。

  • 米国東部(バージニア北部)
  • 米国西部(オレゴン)
  • 米国西部(北カリフォルニア)
  • EU(アイルランド)
  • EU(フランクフルト)
  • アジアパシフィック(シンガポール)
  • アジアパシフィック(東京)
  • アジアパシフィック(シドニー)
  • 南米(サンパウロ)

リージョンの変更はプルダウンからリージョン名を選択するだけです。

aws02

サービス公開を行う地域から近いリージョンの方が、基本的にはサーバレスポンスが速いです。このため国内で運用するサービスの場合には東京リージョンを選択しておく方が良いと思います。

ですがリージョンによって価格が違うため、それほどサーバレスポンスを必要としない局面では、コスト面から敢えて海外リージョンを選択するというのも良いと思います。

参考:Amazon Web Services 価格

通貨設定

必須ではありませんが、通貨設定で日本円表示にしておくと費用が分かりやすくなります。
この機能も最近使えるようになりました。

aws03

アカウント→現地通貨設定で「JPY – Japanese Yen」を選択します。

Amazon EC2を使ってみる

それではAWSのメインサービスともいうべきAmazon EC2の初期導入について解説いたします。

Amazon EC2はインスタンスと呼ばれる仮想サーバを取り扱うサービスです。
物理サーバと比較して短時間で仮想サーバを立てることができ、非常に便利です。

インスタンスの作成

いよいよ仮想サーバであるインスタンスの作成に取り掛かります。

EC2管理画面から「インスタンスの作成」ボタンをクリックして進めます。

aws04

AMIの選択

AMIとよばれるOSテンプレートを選択します。WindowsやUbuntu等も選択できます。

aws05

当社ではRed Hat系のOSを扱う機会が多いため、Red Hat Enterprise Linuxを選択したいところですが、Amazon Linuxを選択します。この理由は第3回で解説いたします。

インスタンスタイプの選択

次に進むとインスタンスタイプの選択となります。

aws06

ファミリーと呼ばれる最適化グループや仮想CPU、メモリの量などから最適なインスタンスタイプを選択します。

なお、ここで選択したインスタンスタイプと前述のリージョンによって基本料金が変わってきますので性能とコストの両面を考えて選択してください。

インスタンスの詳細の設定

ここでは同じインスタンスを複数作成したり、ローカルネットワークのサブネットの設定を行うことが可能です。

aws07

「削除保護の有効化」の項目で「誤った削除から保護します」にチェックを入れておくと、せっかく作成したインスタンスを削除してしまう可能性が減ると思います。

ストレージの追加

デバイスのストレージ設定を行うことができます。

aws08

ルートパーティションのサイズの設定を行うと共に追加ボリュームがある場合には追加します。

インスタンスのタグ付け

ここはお好きな名前をどうぞ。入力しなくても構いません。 aws09

セキュリティグループの設定

いわゆるファイアーウォール機能です。

aws10

そのまま進めてしまうと名前が「launch-wizard-1」というものになってしまい、どのセキュリティグループを設定しているのか分からなくなってしまいますので、判断が付く名前を設定しておくと良いと思います。

また、SSHについては自分のIPアドレスからのみ接続できる方がセキュリティ的には良いでしょう。
HTTPを開けておかないと、外部から接続不可能になってしまいます。

ちなみにこれらの項目は後でも設定可能ですので、後程サービスを開始したら解放するなんていう使い方も可能です。

確認とキーペア

aws11
aws12

作成ボタンをクリックするとキーペアの作成画面が表示されます。
ここで作成したプライベートキーファイルがないと、SSH接続ができなくなりますので取扱いにご注意ください。

無事インスタンスの作成が完了

aws13

さて、「EC2でインスタンスを起動するまで(前編)」というタイトルですが、早くもインスタンス作成が完了してしまいました。
次回「EC2でインスタンスを起動するまで(後編)」をお送りいたします。

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