無線LAN環境の再構築

今回は無線LAN環境を再構築した時のお話です。
弊社のお客様A社から下記のご要望を頂きました。

• 無線LAN機器がどのように設定されているのかわからない、管理できていないので把握したい
• タブレット端末を利用するので1階でも無線LANが利用できるようにしたい
• 1階の一部エリアでは無線LANの電波を5GHzに限定したい

A社では無線LAN環境を自社で構築していました。今までは1階で利用する端末はパソコン1台だけでしたが、業務効率化の為タブレット端末が導入されることになり1階全てのエリアで無線接続ができる環境が必要になりました。しかし無線LAN機器の設定内容や構成などを把握している方がいませんでした。そこで弊社へ無線LAN環境の再構築のご依頼がありました。

まずは現状を把握する為、現在の無線LANの構成図を作成しました。
■変更前の構成図

無線LAN機器の設定内容ですが、

• IPアドレスはDHCPで自動取得
• SSIDは初期設定
• 2階と1階の無線アクセスポイント同士は中継機能を利用して接続

になっていました。A社の要望をかなえるために下記のように変更を行いました。

• 無線アクセスポイントは全て固定IPアドレスを付与
  →　固定IPアドレスを付与することで障害時に接続状況の確認や管理画面を閲覧できる

• 無線LANの構成図・設定書を作成
  →　構成図や設定書があることで設置場所と設定内容が把握できる

• 1階全てのエリアで無線LANが利用できるように無線アクセスポイントの設置場所を変更
  →　1階の全てのエリアで無線LANが利用できる

• 要望するエリアについては無線電波を5GHzに限定

変更後の無線LAN構成図が下記になります。
■変更後の構成図

無線の接続状況を考えた結果、2階から1階へ有線Lanが配線されていたので「アクセスポイントC」は有線LANで接続しました。「アクセスポイントD」と「アクセスポイントE」はご要望どおり5GHzのみに限定しました。

量販店で販売されている無線LAN機器はボタンを押すだけで自動で設定が行われ、詳しい知識がなくてもすぐ利用できるように工夫がされていて大変便利です。しかし簡単に設定できるため障害が起きた時には原因がわからず復旧までに時間がかかってしまう場合があります。
そのような時は弊社にご連絡頂ければ現状を把握しお客様のご要望にそった設定させて頂きます。また、障害時にはすぐに原因を特定し復旧させて頂きますので困った時にはいつでもご連絡頂ければと思います。