第2回 無償版のXenServerで本格運用しよう ~2台構成による運用~

2015/03/10 技術系 投稿者:佐藤

2台構成による本格運用

今回は、XenServer2台で運用する構成について紹介したいと思います。

「XenServer 2台 と 共有ストレージサーバ1台で、仮想マシンのデータは全て共有ストレージにて保管・運用する。」
という構成が紹介されていることがありますが、この方法ですと共有ストレージサーバが故障した際の復旧が困難になります。

今回紹介するのは、前回の記事で紹介した「仮想マシンの自動バックアップ」を応用した構成で、2台のXenServerにそれぞれ仮想マシンで作成したストレージサーバを1台ずつ準備し、お互いにバックアップを取得し合います。この構成で本格運用を行うというものです。

構成およびバックアップの手法について

構成

2台の物理サーバそれぞれにXenServerをインストールし、バックアップ対象となる仮想マシンの他にストレージサーバ用の仮想マシンを1台ずつ用意します。

xenserver-06

そしてバックアップは下記のように別のXenServer内のストレージサーバ用の仮想マシンに取得するようにします。

xenserver-07

■物理サーバ 1台目
XenServer-1ホスト :192.168.0.100
仮想マシンVM-A01 → VMStorage-B へバックアップ
仮想マシンVM-A02 → VMStorage-B へバックアップ

仮想マシンVMStorage-A :192.168.0.101
 (XenServer-2用バックアップサーバ、OSはCentOS 6.6を使用)

■物理サーバ 2台目
XenServer-2ホスト :192.168.0.200
仮想マシンVM-B01 → VMStorage-A へバックアップ
仮想マシンVM-B02 → VMStorage-A へバックアップ

仮想マシンVMStorage-B :192.168.0.201
 (XenServer-1用バックアップサーバ、OSはCentOS 6.6を使用)

ストレージサーバ用に別の物理サーバを準備するのではなく、XenServer内にストレージサーバを仮想マシンで作成するというのがポイントとなります。

尚、通常通りに XenServer をインストールした場合、XenServerホストにはストレージサーバとして使える程のディスク容量が割り当てられないため、 今回のようにストレージ用の仮想マシンを別途準備する必要があります。

この構成のメリット

例えばXenServer-1ホスト に障害が発生した際には、VMStorage-Bで取得している仮想マシンVM-AxxのバックアップデータをXenServer-2にインポートするだけで、すぐにXenServer-2ホスト上で仮想マシン VM-Axx を稼働させることが可能です。

この方法であればXenCenterを使って、ローカルPC内に仮想マシンのバックアップイメージを取得しておく方法と比べて遥かに早く復旧が可能となり、またXenServer 2台 と 共有ストレージサーバ 1台の3台構成よりも安全な運用が出来ます。

また、共有ストレージ用に物理サーバを別途用意する必要がないため省スペース・省エネルギーにもつながります。

バックアップの手法

第1回目と似ていますが、XenServerが2台になっていますので同じ設定を2度行います。

■バックアップ設定1 XenServer-1のバックアップ
1. NFSマウントを用いてXenServer-1ホストからVMStorage-Bのストレージを使えるようにする。

2. xeコマンドを記述したスクリプトで、【スナップショットの作成】【スナップショットから仮想マシンのエクスポート】【スナップショットの削除】を行う。

■バックアップ設定2 XenServer-2のバックアップ

3. NFSマウントを用いてXenServer-2ホストからVMStorage-Aのストレージを使えるようにする。

4. xeコマンドを記述したスクリプトで、【スナップショットの作成】【スナップショットから仮想マシンのエクスポート】【スナップショットの削除】を行う。

手順の説明

続いて手順の具体的な説明を行います。

■バックアップ設定1 XenServer-1のバックアップ
1. NFSマウントを用いてXenServer-1ホストからVMStorage-Bのストレージを使えるようにする。

■対象サーバ:192.168.0.201 (バックアップサーバ VMStorage-B)

バックアップサーバ(VMStorage-B)にrpcbindとnfsをインストールします。

hosts.allow の設定を変更します。

rpcbindを起動します。

nfsを起動します。

ストレージ用のディレクトリを作成します。

公開ルールの設定をおこないます。

nfsを再起動します。

全てのディレクトリを一度エクスポート・アンエクスポートします。

NFSエクスポートの状況を確認します。

次にXenServer-1ホスト側にNFSクライアントの設定を行います。

■対象サーバ:192.168.0.100 (XenServer-1ホスト)

マウント用のディレクトリを作成します。

NFSマウントを実行します。

2. xeコマンドを記述したスクリプトで、【スナップショットの作成】【スナップショットから仮想マシンのエクスポート】【スナップショットの削除】を行う。

次に、XenServer-1ホストでバックアップ用のスクリプトを作成します。
今回はスクリプトの中でバックアップデータの保存先をマウント及びアンマウントするようにしていますが、こちらはお好みで設定してください。(サーバ起動時からずっとマウントしておく方法でも構いません。)

■対象サーバ:192.168.0.100 (XenServer-1ホスト)

スクリプトを作成します。

作成したスクリプトに実行権限を与えます。

作成したスクリプトを実行してテストを行います。

正しく設定が出来ていれば、バックアップサーバの /export/common 内に仮想マシンの全データが含まれているイメージファイルが出来ているはずです。

スクリプトのテストが終わりましたら最後にcronによる自動化の設定を行います。

バックアップ設定2 XenServer-2のバックアップについてはバックアップ設定1とほぼ同じになりますので省略します。
また仮想マシンの復元については、第1回目の記事で紹介していますのでご覧ください。

XenServer2台構成でのバックアップ設定の説明は以上です。

いかがしたでしょうか?

尚、仮想マシンのバックアップデータは、仮想マシンに割り当てられていたディスク容量そのままでなく、実際に使っているデータ容量に応じて大きくなります。

「バックアップ設定の自動化は行っていたものの、いつの間にかバックアップサーバの容量が一杯になってしまいバックアップが正常に取れていなかった。」ということのないように、バックアップサーバはバックアップ対象となる仮想マシンの台数・ディスク容量をあらかじめ考慮して準備しておく必要があります。また別途バックアップサーバの容量をチェックする仕組みを用意するのも良いかもしれませんね。

3回目となる次回はXenServerのちょっとしたテクニックについて紹介する予定です。
それでは。

カレンダー

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
       
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
       
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728     
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
       
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
29      
       
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
       
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728 
       
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
       
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
       
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
       
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
       
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
       
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
       
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
       
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
       

カテゴリー

PRODUCE ネディアプロデュース
群馬データセンター
群馬の法人ITサポートサービス Wide Net[ワイドネット]
ワイドオフィス
イヤホンのブランドでハイクラスを誇る | n+um(エニューム)